チベットへ Seven Days in Tibet

西寧からチベット鉄道でラサへ

こんにちは。私は数年前、西寧(シーニン)からチベット鉄道に乗ってラサへ、そしてラサ市内や周辺の聖地を巡る旅をしました。そのときの体験を、できるだけわかりやすくお話しします。あなたの旅のヒントになれば嬉しいです。

西寧からチベット鉄道でラサへ:壮大な旅の始まり

西寧(青海省)からの列車は、チベット鉄道(青蔵鉄道:Qinghai–Tibet Railway)を通り、標高が高い地域を越えてラサへと向かいます。これこそ「秘境への入り口」のような道のりです。

  1. 距離:約1,956km
  2. 所要時間:約20〜21.5時間
  3. 車内には酸素供給設備があり、高地通過時に役立つ
  4. 途中、德令哈、ゴルムド、那曲などを経由

車窓からは雪に覆われた山々、広大な草原、ヤクの群れ、氷河湖などを眺められます。夜明け前に見た白銀の山並みは息を飲む美しさでした。食堂車での食事や車内での時間も特別な思い出です。

ラサ市内散策:標高と街の空気を感じて

ラサは標高約3,650mにあり、降り立った瞬間に息苦しさを感じました。街には寺院やマニ車、巡礼者の姿、祈祷旗が風に揺れる風景が広がっています。

  • 路地には仏具や土産物を売る小さな店が並ぶ
  • 巡礼者が祈りを捧げ、五体投地を行う
  • 青空の下に雪山がそびえる景観

私はまず無理せず、のんびりと歩いて街に慣れるようにしました。これは高山病対策にもなりました。

ポタラ宮とジョカン寺:ラサの象徴と聖なる寺院

ポタラ宮

ダライ・ラマの宮殿であるポタラ宮は、丘の上にそびえる壮麗な建物。内部には豪華な装飾や仏像が並びます。階段を上る途中で息が切れましたが、窓から見渡したラサ市街と山々の景色は「天空の宮殿」にふさわしいものでした。

ジョカン寺

ラサ旧市街の中心に位置するジョカン寺は、チベット仏教の最重要寺院のひとつ。朝訪れると、多くの巡礼者が静かに祈りを捧げていました。仏像や壁画を眺めながら歩くと、時の流れがゆったりと感じられます。

セラ寺と問答僧:僧侶の討論

ラサ郊外のセラ寺では、僧侶たちが声を張り、拍手を打ちながら仏教の論点を議論する姿が見られます。勉強と修行の一環であるその光景は迫力があり、訪れる人々を魅了します。

ヤムドゥク湖とナムツォ湖:天空の湖たち

ヤムドゥク湖

標高約4,441mに位置する青く澄んだ湖。鏡のような湖面に雪山が映り込み、神聖な空気が漂っています。ラサから日帰りで訪れる人も多い人気スポットです。

ナムッオ湖

標高約4,700mにある湖で、天候が変わりやすく風も強いですが、その分ダイナミックな景色が楽しめます。青空や雪山、湖面に映る雲の美しさは格別です。訪れる際は防寒と余裕のある行程が必要です。

チベット犬と

高山病(高地病)の紹介と対策

チベット旅行で最も注意が必要なのは高山病です。空気中の酸素濃度が低いため、体がうまく順応できずに起きる症状です。

主な症状

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気や食欲不振
  • 息切れ、動悸
  • 睡眠障害
  • 倦怠感

予防と対策

  1. ゆっくり高度を上げる
  2. 水分をこまめに取る
  3. 消化に良い軽食を少量ずつ取る
  4. 十分な休息と睡眠をとる
  5. 激しい運動を避け、ゆっくり歩く
  6. 症状が重い場合は低地に移動する

私も到着直後に頭痛がありましたが、酸素を吸って水を多めに飲み、休むことで回復しました。酸素は街のお店で購入できます。

旅のまとめと感想(Seven Days in Tibet)

西寧からラサへの鉄道の旅、ポタラ宮やジョカン寺、セラ寺での体験、ヤムドゥク湖やナムツォ湖の絶景――それらすべてが忘れられない思い出となりました。

チベット旅行を計画するなら、以下を心に留めてください。

  • 高地への体調準備を怠らない
  • 旅程に余裕を持たせる
  • 防寒と装備を整える
  • 信仰や文化を尊重する

この旅行記が、あなたの旅の参考やインスピレーションになれば幸いです。

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