中国 青海湖が青すぎた

中国 青海湖へ

チベットへ向かう途中で立ち寄ったのが青海湖(チンハイコ)。標高約3200メートルに位置し、中国で一番大きな湖です。バスで近づくにつれて広がっていく青い水面は、絵の具をそのまま広げたような強烈な色合い。

たとえば、

普通の湖 → グレーや緑色が混ざりやすい 青海湖 → 濃いブルーがどこまでも広がる 周囲の黄色い菜の花畑 → 湖の色をさらに引き立てる

自然がつくり出したコントラストに思わず立ち尽くしました。

中国 青海湖で感じた空気

ここに到着してまず驚いたのは高地特有の空気感。息を吸うと胸がふわっと軽くなる反面、少し歩くだけで息切れします。ただ、その静けさと広大な景色が疲れを忘れさせてくれるのです。

特に印象的だったのは、湖面に映る雲の影。風が弱いので水面が鏡のように静かで、雲が巨大な映画のスクリーンみたいにゆっくり動いていきます。人の声も小さくなり、時間が止まったように感じました。

中国 青海湖からチベットへ

青海湖は、チベットへ向かう旅人が一度は足を止める場所です。私もここからチベット鉄道に乗り、ラサへ向かいました。窓の外にしばらく続く湖は、旅立ちを見守ってくれているようでした。

チベット鉄道

道中では、遊牧民の白いテントや草原に点在するヤクの群れにも出会います。黒くて大きな体で草を食む姿は、牧歌的でどこか懐かしい雰囲気。チベットの風景の入口にふさわしい光景だと感じました。

青海湖は、写真や映像よりもはるかに印象深い場所でした。「青」という色の奥深さを初めて知った気がします。

これから訪れる人へのアドバイスはシンプルで、高地なので歩きすぎず、ゆっくり景色を楽しむ 湖畔と菜の花畑のコントラストは見逃さない チベットへの道中に立ち寄ると、旅のリズムが整う静けさの中で過ごす時間は、ただの観光以上の価値がありました。

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