中国雲南省へ 昆明 麗江の旅 その2

前回の旅行記では、関西空港から北京経由で昆明を目指したものの、まさかの欠航で北京に一泊することになりました。今回はその続き、ようやく中国・雲南省の昆明へ到着したあとの出来事をお話しします。思わぬハプニングもありましたが、旅の面白さはこういう予期せぬ瞬間にあるものですね。

北京から昆明へ ようやく雲南省の空へ

北京を出発した飛行機は、朝の光の中を南へ向かいました。雲の切れ間から見える大地はどこまでも続く茶色の山並み。4時間ほどのフライトのあと、ようやく雲南省の省都・昆明に着陸しました。標高が高いせいか、空港を出た瞬間の空気が少し薄く感じます。けれどその分、空が驚くほど澄んでいて、まさに「高原の都」と呼ばれる理由がわかりました。

昆明長水国際空港は新しく整備されており、内部も清潔。外国人旅行者の姿もちらほら見かけました。空港の案内板は中国語と英語が併記されているので安心です。タクシー乗り場はいつも混雑しているため、次のようなポイントを覚えておくと便利です。

  • 空港から市内中心部までは車で約40分ほど。
  • 料金は渋滞がなければ100元前後。
  • 行き先を紙に書いて見せるとスムーズ(例:「翠湖公園」など)。

飛行機の遅れや北京での宿泊を経て、ようやく辿り着いた昆明。期待と安堵が入り混じった気持ちで、市内観光を少ししてみることにしました。

昆明市内を散歩 旅行会社を探して迷子になる

ホテルに荷物を置いて、昼過ぎに昆明市内を散歩しました。中心部にはデパートや飲食店が立ち並び、活気があります。とはいえ、東京や上海のような大都市とは違い、どこかゆったりした時間が流れている印象。街角には果物を売る屋台や、おばあさんが編み物をしている光景も見られ、のどかな雰囲気に包まれています。

この日の目的は、次に向かう麗江行きの航空券を手配すること。市内の旅行会社を探したのですが、ガイドブックの地図があまり当てにならず、何度も道を間違えました。地元の人に尋ねると、皆親切に教えてくれるものの、中国語が早口でなかなか聞き取れません。何とか身振り手振りでやり取りをして、ようやく小さな旅行代理店を発見。

  • 「機票(チーピャオ)」=航空券のこと。覚えておくと便利。
  • 旅行会社では現金払いが多く、クレジットカードが使えない場合もある。
  • 店員さんが紙に手書きで航空券情報を書いてくれるのが中国らしい。

小さな店内には机と椅子が数脚だけ。壁には色あせた観光ポスターが貼られ、少し懐かしい空気が漂っていました。無事に翌日の昆明〜麗江行きの飛行機を予約できたときは、本当にほっとしました。

昆明では大きな見どころは少なめ 麗江への期待が膨らむ

昆明には「石林」や「翠湖公園」などの観光地がありますが、今回は時間が限られていたため、市内を軽く歩く程度に留めました。正直に言うと、想像していたほど観光名所が多いわけではなく、「昆明は穏やかな transit の街」という印象でした。街全体がゆったりとしており、地元の人々の暮らしが中心にあるように感じます。

翠湖公園

それでも、夜になると屋台が並び始め、焼き串や米線(ミーシェン)と呼ばれる麺料理の香りが漂います。昆明の人々は夜遅くまでおしゃべりを楽しんでいて、その光景を眺めながら食べた米線の味は忘れられません。辛さの中にほんのり酸味があって、体が温まります。さらに雲南省少数民族のシーサンパンナの伝統料理なども食べてみました、貴重な体験です

シーサンパンナ

  • 昆明の名物料理:過橋米線(かきょうびせん)
  • 夜の屋台では財布の管理に注意(スリが多い地域もある)
  • 標高約1800メートルのため、日中と夜の気温差が大きい

こうして昆明の1日が終わりました。街自体は静かでしたが、その分、翌日向かう麗江への期待がどんどん膨らんでいきました。古城の街並み、雪山、少数民族の暮らし――どんな景色が待っているのか、想像するだけで胸が高鳴ります。

次回の「中国雲南省 昆明 麗江 旅行記」では、麗江古城を実際に歩いた様子をお届けします。高原の空の下で出会った人々や風景の話を、どうぞお楽しみに。

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