西寧からチベット鉄道でラサへ
こんにちは。私は数年前、西寧(シーニン)からチベット鉄道に乗ってラサへ、そしてラサ市内や周辺の聖地を巡る旅をしました。そのときの体験を、できるだけわかりやすくお話しします。あなたの旅のヒントになれば嬉しいです。
西寧からチベット鉄道でラサへ:壮大な旅の始まり
西寧(青海省)からの列車は、チベット鉄道(青蔵鉄道:Qinghai–Tibet Railway)を通り、標高が高い地域を越えてラサへと向かいます。これこそ「秘境への入り口」のような道のりです。
- 距離:約1,956km
- 所要時間:約20〜21.5時間
- 車内には酸素供給設備があり、高地通過時に役立つ
- 途中、德令哈、ゴルムド、那曲などを経由
車窓からは雪に覆われた山々、広大な草原、ヤクの群れ、氷河湖などを眺められます。夜明け前に見た白銀の山並みは息を飲む美しさでした。食堂車での食事や車内での時間も特別な思い出です。
ラサ市内散策:標高と街の空気を感じて
ラサは標高約3,650mにあり、降り立った瞬間に息苦しさを感じました。街には寺院やマニ車、巡礼者の姿、祈祷旗が風に揺れる風景が広がっています。
- 路地には仏具や土産物を売る小さな店が並ぶ
- 巡礼者が祈りを捧げ、五体投地を行う
- 青空の下に雪山がそびえる景観
私はまず無理せず、のんびりと歩いて街に慣れるようにしました。これは高山病対策にもなりました。
ポタラ宮とジョカン寺:ラサの象徴と聖なる寺院
ポタラ宮
ダライ・ラマの宮殿であるポタラ宮は、丘の上にそびえる壮麗な建物。内部には豪華な装飾や仏像が並びます。階段を上る途中で息が切れましたが、窓から見渡したラサ市街と山々の景色は「天空の宮殿」にふさわしいものでした。
ジョカン寺
ラサ旧市街の中心に位置するジョカン寺は、チベット仏教の最重要寺院のひとつ。朝訪れると、多くの巡礼者が静かに祈りを捧げていました。仏像や壁画を眺めながら歩くと、時の流れがゆったりと感じられます。
セラ寺と問答僧:僧侶の討論
ラサ郊外のセラ寺では、僧侶たちが声を張り、拍手を打ちながら仏教の論点を議論する姿が見られます。勉強と修行の一環であるその光景は迫力があり、訪れる人々を魅了します。
ヤムドゥク湖とナムツォ湖:天空の湖たち
ヤムドゥク湖
標高約4,441mに位置する青く澄んだ湖。鏡のような湖面に雪山が映り込み、神聖な空気が漂っています。ラサから日帰りで訪れる人も多い人気スポットです。
ナムッオ湖
標高約4,700mにある湖で、天候が変わりやすく風も強いですが、その分ダイナミックな景色が楽しめます。青空や雪山、湖面に映る雲の美しさは格別です。訪れる際は防寒と余裕のある行程が必要です。
チベット犬と
高山病(高地病)の紹介と対策
チベット旅行で最も注意が必要なのは高山病です。空気中の酸素濃度が低いため、体がうまく順応できずに起きる症状です。
主な症状
- 頭痛
- めまい
- 吐き気や食欲不振
- 息切れ、動悸
- 睡眠障害
- 倦怠感
予防と対策
- ゆっくり高度を上げる
- 水分をこまめに取る
- 消化に良い軽食を少量ずつ取る
- 十分な休息と睡眠をとる
- 激しい運動を避け、ゆっくり歩く
- 症状が重い場合は低地に移動する
私も到着直後に頭痛がありましたが、酸素を吸って水を多めに飲み、休むことで回復しました。酸素は街のお店で購入できます。
旅のまとめと感想(Seven Days in Tibet)
西寧からラサへの鉄道の旅、ポタラ宮やジョカン寺、セラ寺での体験、ヤムドゥク湖やナムツォ湖の絶景――それらすべてが忘れられない思い出となりました。
チベット旅行を計画するなら、以下を心に留めてください。
- 高地への体調準備を怠らない
- 旅程に余裕を持たせる
- 防寒と装備を整える
- 信仰や文化を尊重する
この旅行記が、あなたの旅の参考やインスピレーションになれば幸いです。